記載した内容は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資する際は自己判断でお願いいたします。
企業概要
極東開発工業株式会社(コード:7226)は、日本を代表する特装車メーカーであり、環境事業、パーキング事業も展開する企業です。主力の特装車事業では、ダンプトラック、ごみ収集車、タンクローリーなどを製造・販売しており、国内外の市場で高いシェアを誇ります。
2025年3月期 第3四半期の経営成績
連結業績(前年同期比)
売上高:966億42百万円(+7.0%)
営業利益:37億92百万円(+75.4%)
経常利益:41億74百万円(+55.4%)
親会社株主に帰属する四半期純利益:38億85百万円(+167.2%)
売上高、利益ともに前年同期を上回り、特に純利益の大幅増加が目立ちます。
セグメント別業績
<特装車事業>
売上高:825億74百万円(+7.3%)
営業利益:30億71百万円(+143.4%)
国内外での需要増加と製品価格改定が奏功し、収益性が向上。EVごみ収集車「eパッカー®」の納車や、インド・オーストラリア市場への進出強化も成長を後押し。
<環境事業>
売上高:84億75百万円(+2.0%)
営業利益:13億19百万円(+22.7%)
一般廃棄物処理施設の受注拡大に加え、ストックビジネス(メンテナンス・運転受託)を強化。
<パーキング事業>
売上高:60億67百万円(+10.9%)
営業利益:6億74百万円(+22.4%)
立体駐車場のリニューアル需要やEV充電設備「Charge-mo(チャージモ)」の販売促進が寄与。
財政状態
総資産:1,811億65百万円(+6.3%)
純資産:1,154億84百万円(-1.9%)
自己資本比率:63.1%(前期比 -5.6pt)
オーストラリア企業の買収に伴う「のれん」の増加や、負債の増加が見られます。
通期業績予想と配当
売上高:1,380億円(+7.8%)
営業利益:67億円(+38.9%)
純利益:60億円(+71.3%)
年間配当:158円(前期比+71円)
事業成長に伴い、業績予想と配当予想を上方修正。
まとめ
極東開発工業は、特装車事業の好調を背景に業績を拡大。海外展開やEV関連事業への投資も加速しており、持続的な成長が期待されます。